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Safe Stride®ストーリー

前のページへ いかにして床材表面に細密な粗面をつくりだすのか? Colfels氏は、あらゆる種類の石材やセラミックタイルの成分を研究した。その研究で用いた床材は、実にトラック8台分にもなる。やがて、Colfels氏は床材に含まれる成分のうち、幾つか共通するものが存在していることに気づく。さらに、その成分が2〜7マイクロメートル(1マイクロメートル=千分の1ミリメートル)の大きさで表面に無数にかつランダムに分布しているのだ。

Colfels氏は、それらの共通する成分を表面上でのみ取り除くことができれば、細密な粗面を形成させることができると考え、バーナーによる方法などの実験を繰り返したのち、化学反応によって共通成分を溶解、除去する方法が最も有効であることを発見し、商品開発に乗り出す。幾度の実験と改良を重ね、1980年、この年「Safe Stride®防滑液剤」が誕生した。記念すべき「液剤防滑施工」元年である。Colfels氏は、まさしく液剤処理による防滑工法の父であり、今日の防滑施工市場の活況と床の環境改善に対する啓蒙、業界の競争を生み出したパイオニアと言えるだろう。ちなみにColfels氏の化学反応による表面の粗面形成技術は、その後、ヒューレットパッカード社のプリント基板製造技術に応用されている。

Colfels氏は、アメリカ合衆国において本格的市場導入を開始しするため、1984年に「Safe Stride Products, Inc.」を設立し、UL(アメリカ保険業者安全試験所規格)に基づく、食品工場、外食産業の労働者による転倒事故防止やADA(障害を持つアメリカ人法、1990年制定)などに影響を与えている。以来、施工実績はアメリカのみならず、すでに世界各国で3千万平米を超え、労働災害の防止や商業建築物・各種施設の安全対策、高齢者の保護対策に採用され、床の滑り止めとしてトップブランドに成長した。

「Safe Stride®」が日本に初めて紹介されたのは1990年、当時の日本でも年間15万件以上のすべりによる転倒事故が発生していたと言われていたが、バブル経済のただ中において、一部の公共施設や各種建築施設以外、それ程の注目はされなかった。
1995年、アメリカ合衆国より19年遅れて我が国でもPL法が施行。また同年に建設省により策定された『長寿社会対応住宅設計指針』に「住戸内の床・壁の仕上げは、滑り、転倒等に対する安全性に配慮したものとする。」とある。
この年が、日本における床の安全性への意識が注目される契機となった年と言えるかもしない。



2004.05.25

鈴木じゅうじん [文]
Written by Juzine Suzuki

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